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更新日:2023年12月25日
《村落(カジュラホ)》1994年(平成6年) 秋野不矩 作
秋野不矩美術館蔵
不矩のインド作品には、ある特徴が見られる。それは鑑賞者を「作品世界に誘う仕掛け」である。また、それを補佐しているのが「通路、扉、窓等の入り口」と「動物」である。
「村落(カジュラホ)」においても、不矩の視線は目立つ大通りではなく、人々の生活や息遣いが感じられる狭い路地に向けられ、人が描かれずとも人の気配や生活感を感じられる場所を選んでいる。つまり、不矩は、物見遊山的にインドを見つめていたのではなく、身を寄り添うようにして尊敬と温かな眼差しをもってインドの自然やインドの文化を見つめていたことが作品から分かる。画面奥の黒羊は、鑑賞者自身がその奥へ思考を巡らせられるようにする不矩の分身でもある。
秋野不矩美術館ホームページ
https://www.akinofuku-museum.jp
開館時間:午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
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