緊急情報

サイト内を検索
ホーム > 市政 > 市長の部屋 > 市長メッセージ > 過去の市長コラム > 市長コラム(平成29年6月)

ここから本文です。

更新日:2023年12月1日

市長コラム(平成29年6月)

シェアリングが社会を変える

浜松市は昨年、複数の自治体とともに「シェアリングシティ」宣言を行いました。シェアリングシティとは、シェアリングエコノミーやシェアリングの発想を、積極的に推進していく都市のことです。

シェアリングエコノミーの日本語訳は「共有経済」ですが、その中身は資産を有効に活用する手法のことを指します。

シェアリングエコノミーを一躍有名にした企業に「ウーバー」があります。この会社は、車を所有している一般ドライバーが、空いている時間を利用して、有償で人を運ぶ事業を行っており、インターネットやスマートフォンなどの普及により、巨大ビジネスに成長しました。

システムは先端技術を生かしていますが、ビジネスモデル自体は、自分が使っていない時に、自家用車を活用して人を運ぶという、極めてシンプルなものです。

こうした事業はタクシー事業と競合しますし、日本には安全を含めたさまざまな規制がありますので、欧米のようにすぐに普及することは難しいと思いますが、「ウーバー」のようなシェアリングの発想は、これから世の中を大きく変えていくと思われます。

行政の分野でもいろいろな活用が考えられます。市の施設の中で、利用率の低いスペースを貸し出すことなどが、例として挙げられます。既に、市役所本庁の駐車場は、所用で来られた皆さんには無料でご利用いただいておりますが、休みの日などは、有料駐車場として活用しています。

「アキッパ」というベンチャー企業は、所有者が旅行などで外出している個人所有の駐車場を借りて、それを有料で貸し出すという、市と似たような発想の事業で注目を集めています。

浜松市は合併して膨大な公共施設を所有するようになり、施設の統廃合などを積極的に進めていますが、統廃合とともに、シェアリングの発想を生かして、施設の有効活用を図っていきたいと考えています。

さらにシェアリングの考え方は、建物などのハードに限りません。人の活動にも応用できます。

例えば、学校の部活動指導が先生の大きな負担となっていて、多忙化の原因と言われており、その対策が求められています。そこで退職して時間に余裕のあるシニアなどで、専門的なスキルを持つ皆さんに、子供たちの指導をお願いすれば、先生の負担軽減につながります。一般の皆さんに、空いている時間を利用し、有償で子供の指導・教育をお願いするというのは、まさにシェアリングの考え方といえます。

このようにシェアリングエコノミーは、応用範囲が広いので、今後さまざまな分野に普及拡大し、社会を変えていくといわれています。

このページのよくある質問

よくある質問の一覧を見る

お問い合わせ

浜松市役所企画調整部広聴広報課

〒430-8652 浜松市中央区元城町103-2

電話番号:053-457-2021

ファクス番号:053-457-2028

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?