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更新日:2023年12月1日
浜松市は昨年、複数の自治体とともに「シェアリングシティ」宣言を行いました。シェアリングシティとは、シェアリングエコノミーやシェアリングの発想を、積極的に推進していく都市のことです。
シェアリングエコノミーの日本語訳は「共有経済」ですが、その中身は資産を有効に活用する手法のことを指します。
シェアリングエコノミーを一躍有名にした企業に「ウーバー」があります。この会社は、車を所有している一般ドライバーが、空いている時間を利用して、有償で人を運ぶ事業を行っており、インターネットやスマートフォンなどの普及により、巨大ビジネスに成長しました。
システムは先端技術を生かしていますが、ビジネスモデル自体は、自分が使っていない時に、自家用車を活用して人を運ぶという、極めてシンプルなものです。
こうした事業はタクシー事業と競合しますし、日本には安全を含めたさまざまな規制がありますので、欧米のようにすぐに普及することは難しいと思いますが、「ウーバー」のようなシェアリングの発想は、これから世の中を大きく変えていくと思われます。
行政の分野でもいろいろな活用が考えられます。市の施設の中で、利用率の低いスペースを貸し出すことなどが、例として挙げられます。既に、市役所本庁の駐車場は、所用で来られた皆さんには無料でご利用いただいておりますが、休みの日などは、有料駐車場として活用しています。
「アキッパ」というベンチャー企業は、所有者が旅行などで外出している個人所有の駐車場を借りて、それを有料で貸し出すという、市と似たような発想の事業で注目を集めています。
浜松市は合併して膨大な公共施設を所有するようになり、施設の統廃合などを積極的に進めていますが、統廃合とともに、シェアリングの発想を生かして、施設の有効活用を図っていきたいと考えています。
さらにシェアリングの考え方は、建物などのハードに限りません。人の活動にも応用できます。
例えば、学校の部活動指導が先生の大きな負担となっていて、多忙化の原因と言われており、その対策が求められています。そこで退職して時間に余裕のあるシニアなどで、専門的なスキルを持つ皆さんに、子供たちの指導をお願いすれば、先生の負担軽減につながります。一般の皆さんに、空いている時間を利用し、有償で子供の指導・教育をお願いするというのは、まさにシェアリングの考え方といえます。
このようにシェアリングエコノミーは、応用範囲が広いので、今後さまざまな分野に普及拡大し、社会を変えていくといわれています。
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