更新日：2023年12月1日

令和5年第2回市議会定例会 市長挨拶

2023年5月16日

議長のお許しをいただきまして、一言、ご挨拶を申し上げます。

まず、本日は統一地方選挙後の初の本会議ですので、改めまして、議員の皆様方におかれましては、栄えあるご当選を果たされましたこと、お喜びを申し上げます。
また、ただいま議長並びに副議長の選挙が行われ、議長に戸田誠議員、副議長に須藤京子議員がそれぞれ選任されましたこと、心からお喜びを申し上げますとともに、これからのご活躍をご祈念申し上げます。
加えて、太田康隆議員、倉田清一議員におかれましては、この1年間、正副議長の重責を担われ、円滑な議会運営と市政発展にご尽力を賜りましたことに、敬意と感謝を申し上げます。

さて、今回、私も多くの市民の皆様からご支持をいただき、政令指定都市・浜松の市長としての重責を担わせていただくこととなりました。職責の重さ、また、いただきました市民の皆様からの大きなご期待を考えますと、改めて身が引き締まる思いでございます。
これから、市議会の皆様方とともに、より良い浜松市を築いていくに当たりまして、本日は初議会でございますので、この機会に、私の今後の市政運営の基本方針を述べさせていただきます。

我々の浜松市は、豊かな自然、厚い産業基盤、温暖で暮らしやすい気候風土、そして人柄に根付くやらまいかの精神と、様々な面で、全国どこにも負けない魅力があり、大きなポテンシャルを持つ地域であると考えています。
この浜松のポテンシャルを活かすことにより、現在、進行している人口減少、少子化・高齢化の流れを食い止め、転換を図り、浜松をもっと元気なまちにしていくこと、これが、私に課せられた最大の使命であると考えています。
そのために、まず「浜松から地方創生」に取り組むこと、これが私の市政運営における基本方針であります。その地方創生とは、「まち」「ひと」「しごと」の創生であり、これらを一体的・総合的に進めていきたいと考えています。

より具体的に申し上げますと、まず、「まち」の創生としては、大河ドラマの展開なども好機としつつ、魅力発信による交流拡大、中心市街地・中山間地域をはじめ地域の特性に応じたにぎわいの創出、また伝統・文化・スポーツの振興なども通じ、まちを元気にしていきます。

また、「しごと」の創生としては、1次・2次・3次産業のそれぞれにおいて地域産業の強みを活かし成長促進を図るとともに、カーボンニュートラル等の新しい流れに応じた様々な産業の展開、そして、ワーク・ライフ・バランスの実現など働き方の高度化を進め、しごとを元気にしていきます。

そして、「ひと」の創生としては、結婚、妊娠、出産、子育て、教育と、子ども子育てに関わる切れ目のない支援と子育て施策の充実、また健康長寿を実現する「ウェルネス・シティ」の展開などにより、ひとを元気にしていきます。

この「浜松から地方創生」とともに、いつまでもここで暮らし続けられるまちをつくるための「安全・安心な都市基盤の構築」を併せて進めるとともに、それらを展開するに当たってのべースとなる「持続可能な都市・浜松の実現」にも取り組んでまいります。

去る2月22日には、浜松市区及び区協議会の設置等に関する条例の一部を改正する条例が議決され、令和6年1月1日から、新たな行政区による浜松市がスタートすることとなりました。

これもまた一つの契機としつつ、浜松の都市の将来像である「市民協働で築く『未来へかがやく創造都市・浜松』」の実現に向け、市民の皆様と共に歩んでまいりたいと考えております。

もっと元気な浜松、未来へ輝く浜松をつくるにあたっては、市役所・市職員の取り組みだけでそれを成しうることはできません。多くの市民の皆様の参加と協力が必要です。
浜松のまちづくり、未来づくりが「おまかせ民主主義」にはさせないために、これから市民の皆様にも浜松の現状や将来に大いに関心を持っていただき、また積極的に関わっていただけるよう、市民の皆様に声に耳を傾け、市民の皆様への情報発信にも努めてまいります。

ゴールデンウィークが終わるとともに、ここ数年にわたり我々を苦しめてきた新型コロナウイルス感染症も、その位置付けが変わりました。これにより、ポストコロナの新しい時代が始まることとなりますが、このことに限らず、今、時代は大きな転換点を迎えようとしています。
そのような中にあって、浜松をもっと元気にし、浜松の明るい未来を築くため、これから全力を尽くしてまいりますので、皆様のご理解、ご協力を賜りますようお願い申し上げまして、初議会に当たってのご挨拶とさせていただきます。どうぞよろしくお願いします。

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