駐車場経営戦略（第2期改定版）（計画期間：令和5年度～令和11年度）

駐車場経営戦略の概要

1　目的

　ザザシティ駐車場売却を延期し、修繕工事等を実施することとしたため、令和4年度末に策定した駐車場経営戦略（第2期）（計画期間R5～R6）を改定する。

2　改定の経緯

令和元年度に策定した駐車場経営戦略（計画期間R2～R4）に基づき、劣化調査やサウンディング型市場調査などを実施し、市営駐車場の存廃を含む「あり方」について検討。
令和5年2月に、ザザシティ駐車場の方針を「売却」と定め、2年間の駐車場経営戦略（第2期）を策定。
計画策定後、売却に向けて、再度の事業者ヒアリング等を実施したところ、施設の老朽化に対し修繕費を加味した将来の収支見込に対し、複数の事業者から懸念を示された。

3　見直しプロセス

　ザザシティ駐車場は令和5年度中に売却の入札を実施しても、購入希望者が現れないことで入札不調となることや、売却後に老朽化した箇所が適正に修繕されず事故等が発生することが想定される。

　その場合、商業施設・住宅・駐車場が一体化している中心市街地の大型複合施設であるザザシティ浜松西館の価値・評価に影響を及ぼす可能性があるため、ザザシティ駐車場売却手続きの実施は見送り、まず売却に向けた課題である老朽化対策等を実施することで、売却への課題解決に努め、5年後をめどに再度実施について検討することとする。

4　改定内容

（1）全体方針

　現経営戦略における重要な取り組みであるザザシティ駐車場の売却手続きを延期し、売却手続き開始前に老朽化対策を実施するという方針転換を行うため、駐車場経営計画を以下のように改定（見直し）するもの。なお、駐車場事業のうち収容台数、収入ともに大きな割合を占めるザザシティ駐車場の売却を計画していることから、売却による市営駐車場廃止を予定する令和11年度までの7年間の計画とする。

（2）駐車場別修繕方針

　・独立採算制の駐車場事業特別会計の中で、浜松市駐車場事業基金を活用し実施。
　・計画的に修繕を実施する。

（3）主な取り組み

　〇ザザシティ駐車場の売却
　「売却」と定めたザザシティ駐車場については、令和11年度末の引き渡しに向けた修繕業務を行う。
　1.令和6年度～11年度：老朽化対策の実施
　2.令和10年度　：売却手続き（入札）の実施
　3.令和11年度末：落札事業者への引き渡し

　○駅南地下駐車場の大規模修繕
　1.令和6年度～7年度：駐車場需給バランス調査の実施。
　・老朽化の進む地下2階の機械式駐車設備の撤去、自走化への転換を検討。
　・都市計画の変更を含め、撤去した場合の駐車場の影響や工事期間中の「20分以内無料措置」の扱いを検討するため、需給バランス調査を実施。
　2.令和8年度～11年度：大規模修繕
　基本設計、実施設計において、工期、対象範囲を精査し、大規模修繕工事を実施。
　・換気設備の改修を計画しており、その場合施設閉鎖が必要。
　・走路など営業中の改修が困難な箇所を集中的に修繕。
　・閉鎖期間の「20分以内無料措置」の代替駐車場の必要性等検討及び対象時間等の検討。