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更新日:2024年3月29日
第3章 がんの予防・早期発見対策の推進/2 がんの早期発見
(1) 基本的な考え方
- がん検診は、がんの早期発見・早期治療につながる事業であり、結果として、がんの死亡率の減少に寄与することが期待できます。がんの死亡者を更に減少させていくためには、がん検診の受診率向上及び精度管理の更なる充実に向けた取り組みが必要です。
- 早期治療につなげるためには、要精密検査となった受診者に対して、医療機関への受診を促す取り組みも必要です。
(2) 現状・課題
- がん検診は、健康増進法に基づく健康増進事業として実施されています。
- 市では、胃がん、肺がん、大腸がん、子宮頸がん及び乳がん検診等を実施しています。
- 職場等でがん検診を受診する機会のない方に対する効果的な啓発が必要です。
がん検診受診率
- 5つのがん全ての検診受診率が目標数値(60.0%)を下回る見込みです。
表8 浜松市のがん検診受診率(単位:%)
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令和1
(2019)年度
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令和2
(2020)年度
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令和3
(2021)年度
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令和4
(2022)年度
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胃がん
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30.0
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27.6
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29.5
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30.3
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肺がん
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28.7
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26.1
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28.0
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28.7
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大腸がん
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20.5
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18.0
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19.7
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20.3
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子宮頸(けい)がん
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35.8
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36.9
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39.1
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41.4
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乳がん
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37.7
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36.9
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37.3
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42.3
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(出典)健康増進課調べ
(3) 今後の取り組み
[1] がん検診の実施状況の把握
- ア 市は、医師会と連携し、がん検診の実施体制に対する検討を行います。
- イ 市は、がん検診の受診率の算定にあたっては、40歳から69歳まで(子宮頸がんについては、20歳から69歳まで)を対象とします。また、子宮頸がん、乳がん検診については2年に1回の受診が推奨されているため、当該年度と前年度の受診者数の合計に基づく受診率とします。今後も、国及び静岡県の動向を注視し、新たな計算方法が示された場合には、導入を検討します。
[2] がん検診の受診率向上
- ア 市は、検診機関等との連携・協働によって、市民のがん検診受診率60%以上を目指します。
- イ 市は、静岡県対がん協会、健康はままつ21推進協力団体(浜松市がん検診推進協定締結企業等)との連携・協働によって、がん検診に対する市民の意識を高めるとともに、がん検診の受診率向上のための事業を展開します。
- ウ 市は、広報誌等の独自の広報媒体を活用して、がん検診の受診率向上を図るとともに、検診未受診者へのがん検診に対する意識付けの強化などに努めます。
- エ 市は、ナッジ理論(※18やICT(※19を活用した受診勧奨を行い、市民へ自発的な行動変容を促します。
- オ 市は、未受診者や精密検査未受診者に対し、更なる個別の受診勧奨を行います。
[3] がん検診の制度管理の推進
- ア 市は、がん死亡率の低下に寄与する科学的根拠に基づいたがん検診の種類や実施方法を選択するように努めます。
- イ 市は、静岡県のがん検診の課題等に係る検討内容を参考にして、がん検診の精度管理の向上について検討し、医療関係機関との連携を図っていきます。
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